ご挨拶

ご挨拶

村上純二日本公認会計士協会 兵庫会
会長 村上 純二

ご挨拶
兵庫会会長に就任して

第58回定期総会の終結をもちまして、坂井浩史前会長に代わり日本公認会計士協会兵庫会第24代目会長に就任しました村上純二でございます。昭和43(1968)年3月に設立されました、歴史と伝統のある兵庫会の21人目の会長となります。兵庫会設立時は会員数168名、準会員数10名で発足したとのことですが、昭和、平成、令和と時代が変わる中、環境変化とともに成長し、令和7(2025)年3月31日現在では会員数909名、準会員数140名と大きく増加しています。これはひとえに歴代の会長はじめ役員の皆様のご尽力のおかげであり、深く敬意を表しますとともにその職責の重さに身の引き締まる想いが致します。


これまで計5期15年間、幹事として会員の皆様のお力を借りながら広報部長、厚生部長、経理部長等を、また直近3年間は総務担当副会長を務めさせて頂きました。この間、公認会計士業界においては、令和4年の公認会計士法改正により、令和5年4月より「上場会社等監査人登録制度」が始まりました。上場会社を監査する監査事務所の監査の品質管理体制を強化し、財務諸表監査の信頼性を確保するために、同様の制度を日本公認会計士協会で行ってきましたが、上場会社監査の担い手の裾野の拡大を背景に法制度として改めて整備されました。中小規模の監査事務所による監査を受ける企業も年々増加しており、我々公認会計士に対する社会の期待もますます高まってきています。また、社会福祉法人、医療法人等非営利部門に対する監査も制度化から根付いてきました。こういった監査業務はもちろん、最近は企業に所属して活躍する組織内会計士や、社外役員に就任する会員、また特に兵庫会では個人事務所を開業して税務やコンサルティングを行っている会員の方もたくさんいらっしゃいます。これらあらゆる会員の方と、兵庫会独自の、地域社会に密着しているという特性を生かしながら、今まで築き上げてきた地方公共団体や地域行政機関、関連諸団体等との関係をより一層深め、連携して地域で活躍する中小企業の支援を行っていくといった取り組みも強化していきたいと思います。

兵庫会の新執行部においては副会長を従来の3名から4名とし、また幹事の数も前執行部終了時の22名から28名へと増加しており、うち女性が7名と、あらゆる会員の意見を聞くことが出来る体制がますます整ったと考えています。業務分掌についても若干見直しを行ないました。
① 増加する組織内会計士、社外役員会計士の方を一層支援できるよう、事業部内にあった組織内会計士専門委員会及び社外役員会計士専門委員会をそれぞれ独立した委員会という位置付けとしました。
② 広報部については、広報活動の充実及び会報の電子化の検討等の観点から「会報小委員会」と「広報小委員会」を設置しました。会計教育の一環として、「ハロー!会計」等にもますます力を入れていきたいと思います。
③ 中堅・若手会計士の方の活動を支援し、会務にも積極的に参加していただけるように「中堅・若手会計士委員会」を設置しました。他士業等との交流、世代間交流等も行っていければと考えています。
人手不足が叫ばれる中で、ありがたいことに公認会計士の数は近年増加しています。これは世間から公認会計士がますます必要とされているということだと思いますが、一方でこの期待を裏切らないように各種研修事業等を通じて我々もスキルアップをしていく必要があります。会員の皆様がステークホルダーと共に成長し、公認会計士になって良かったと思えるよう、また兵庫会の厚生行事等に多くの方が興味を持ち、参加して良かった、また参加したい、と思えるような雰囲気づくり及び会の活性化に努めたいと考えています。また、今後の業界を背負っていく若手の公認会計士が誇りを持って業務に携わることができ、公認会計士を目指す人が増えるよう、後進育成にも力を入れていければと思います。

兵庫会役員、事務局一同精一杯務めさせていただきますので、皆様ご指導ご鞭撻の程どうぞよろしくお願い申し上げます。